今まで大手企業に就職していた人が、ベンチャー企業に転職を考えるということは少なくない話です。

ベンチャー企業とは、現在は小規模でも独自の技術力やビジネスモデルによって将来大きな成長が見込まれる企業のことを指します。このように、大手企業からベンチャー企業への転職者があとを絶たないというのはなぜでしょう。

実はベンチャー企業の組織や仕事の仕組みが、大手のように十分に成熟していない分、社員一人ひとりに任される裁量権が大きく、自分のスタイルで自由に仕事ができることが多いためです。

ということは、どんどん新しい仕事にチャレンジしたい人にとってチャンスは大きく広がるというわけです。創業間もない企業が、軌道に乗るまでは苦しい時期が必ずあるはずです。しかしその苦しい時期を社員が一丸となって頑張り、乗り越えることができればその先には大手企業以上の大きな対価が待っている可能性もあるのです。

実際見聞きした人もいると思いますが、ベンチャーに転職して2年程度で、年収が大手企業の頃より2倍や3倍になったという成功例だってあります。

ベンチャー企業へ転職するということは、仕事の面ではハードかもしれません。しかし努力次第でその結果が確実に報われると同時に、他では得ることのできないとても貴重なビジネスキャリアを身に付けることができる場所でもあるのです。

また、ベンチャー企業でキャリアを積んだ人は、将来起業を考えたときにも必ずベンチャー企業での活躍が役立つはずです。ベンチャー企業から再び、大手企業に戻るケースもありますが、その際にもベンチャーで達成した貴重な実績は必ず高い評価を持って歓迎され、高いポジションを獲得することができる可能性が多いのも事実です。

ただ注意しなければいけないのが、ベンチャー企業だからといってどの企業でも転職に向いているというわけではないことです。わかりやすく言えば、単にIT関連企業であるだけでベンチャーの枠組みに入っているような企業が多いのも事実ですしその企業が本当にベンチャー企業として将来性があるのかどうかというのはわかりません。

また大手企業のような充実したホームページや会社案内などの情報量があまりないですし、実際、新聞や雑誌の記事に成功例を取り上げられていたとしても、よい情報しか載っていないので実情が分かりにくいのも事実です。

転職を希望するベンチャー企業の技術力は業界のなかで突出したものなのか、業界紙や専門誌を読んで研究する事はもちろん、業界に勤める知人などから活きた情報を聞いて分析してみることが不可欠です。